大卒フリーターからは3年以内に抜け出し、就職をするべし!

砂時計

大学を卒業するにあたって就職活動をしていたけれど失敗した。

就活をしようと考えたけれど、なんとなくどの職を目指すかぼんやりしているうちに、気がつけば卒業していた。

そうしてたどり着いた大卒フリーター。

定職に就くことができないまま社会人となってしまって暮らしていけるだろうか?

そんな不安に反して、自由に使える時間に恵まれているフリーターとしての生活は案外楽しく、このままでもいいかもしれない、そう考え始めたあなた。

本当にそのままでいいのでしょうか?

今は不自由がないからこのままでもいいのかもしれません。

しかしながら、アルバイトという身分はいつ解雇されてもおかしくなく、

生計を立てる手段をあなたが突然失ってしまう可能性さえあるのです。

その時「やっぱり就職しておくべきだった」と後悔するのはあなた自身。

けれども、フリーター歴が長くなればなるほど、正社員として採用してくれる企業を見つけることは難しくなってゆく。

その一方で大卒フリーターであっても3年以内なら、新卒として扱ってもらえる可能性は十分に残っているのです。

今回は、大卒フリーターから3年以内に抜け出すべき理由、そして大卒フリーターから早急に抜け出すために活用すべき、

おすすめの転職エージェントをご紹介します!

大卒フリーターのメリット

就活であまりいい思いをしなかった人にとって、内定をもらい無事に正社員になった人の存在は憧れ。

それに反して自身のフリーターという不安定な立ち位置をコンプレックスに感じ、あまりいいイメージを持てずにいるかも知れません。

しかしながら、フリーターには正社員になった場合には得られないメリットが存在しているのです。

それを簡単に一言でまとめるとすると、あらゆる側面での「自由度の高さ」であると言えるでしょう。

以下に、4点ほど、フリーターであることのメリットを挙げてみましょう。

①自由にできる時間が多い

アルバイトとして働いている大卒フリーターの人たちは、正社員になった人たちよりも圧倒的に自由に使える時間を多く持っています。

ほとんどのアルバイトで、勤務日時はシフト制です。

固定の曜日・時間でコンスタントにシフトに入ることができる一方で、この日からこの日までシフトに入らない代わりに、

ここからこの日程では朝から晩までガッツリ働く。そのようなシフトの組み方も可能です。

つまり自分のプライベートの予定を優先させて勤務日を決めることができるのです。

正社員の場合、場所にもよりますが、いつどのように出社するかは固定で決まっており、どうしても休みを取るとしたら有給を使うなどしなくてはなりません。

自分自身の勤務時間の体系を自由に決め、自由な時間を作り出すことができる、それはフリーターの人だからこそできる特権のようなものなのです。

②負うことになる責任が正社員に比べて少ない

大卒フリーターであることのメリットの一つに、正社員に比べて負う責任の重さが軽く済む、ということもあります。

一つ例を挙げてみましょう。とあるカフェにAさんとBさんの2人の店員がいました。

ふたりとも同じ頃に働き始めたため仕事上のスキルは変わらず、そして年齢も同じです。

そんな共通点だらけの二人でしたが、ある日、その店で働く店員の一人が不祥事を起こした際、Bさんだけが処罰を受け、Aさんはなんともありませんでした。

それはなぜでしょう?

なんと、Aさんは24歳のフリーターである一方、Bさんは24歳の正社員だったのです。

Bさんは新卒2年目の社員で、店長として実店舗に配属になった人でした。

だからこそ、彼女だけが店長としての監督責任を問われ、処罰を受けることになったのです。

このように、フリーターであることは、正社員になるよりも、背負うべき社会的責任が圧倒的に少なく、

そのような点で非常に気楽に働くことができると言えるでしょう。

③仕事を辞めやすく、探しやすい

仕事をする上で負っている責任が少ないということは、簡単にその人の替わりを見つけることが可能だということでもあります。

だからこそ、フリーターの人が仕事をやめることは比較的簡単なことだと言えるでしょう。

逆も然りで今の仕事を辞め、新しい仕事を探す際に、似たような仕事はたくさんあり、

また今のご時勢ではどこも人手が足りてないということも相まって、簡単に新しい勤め先が見つかります。

正社員の場合、各種の引き継ぎ事項があるために簡単に辞められず、また再就職という形で勤務先を探すことは手間のかかることのため、

仕事を辞める祭の手間とリスクが非常に大きいと言えます。

このように、トラブルに巻き込まれたから、環境を変えたいから、といったような様々な理由で、

仕事を気楽にやめることができるのはフリーターだからこそでしょう。

④ダブルワークが可能

今は時代もかわりつつあるため、副業に対して何も言われなかったり、むしろ推奨している会社もありますが、そ

れでも未だに、副業を禁止している会社は多く存在しています。

正社員としての勤務だけで満足できない場合、副業をして更に稼ぎたくても、会社が禁止しているためにそれはできません。

そのような人が収入を上げるためには、転職をするしか道が残されていないのです。

しかしながら、フリーターの場合、副業は禁止されていません。

アルバイト先一つでは足りないとなった際に、2つ目、3つ目、と掛け持ちをして収入を増やすことが可能なのです。

大卒フリーターのデメリット

これまで大卒フリーターであることのメリットを挙げてきましたが、

その項目のいずれにも言えることは、フリーターであるほうがより自由度が高い、ということでしょう。

しかしながら、その自由度の高さを得る代償であるかのように、大卒フリーターであるゆえのデメリットがあります。

そのうちの3点をいかにまとめてみました。

正社員よりも生涯で貰える賃金が少ない

正社員とアルバイトでは生涯で貰える賃金の総額が大きく異なります。

大卒したばかりの20代前半では、まだ正社員の給与を時給計算した際、アルバイトとそこまで変わらないかもしれません。

しかしながら、20代後半になるに従って、正社員のほうが貰える給与の額が増えてゆくのです。

そのため、勤務歴が長くなるほど、正社員とアルバイトの賃金差は増えてゆくことになります。

次の2点がその差が現れる具体的な理由です。

①アルバイトでは昇給が殆ど無い

正社員は入社後数年がたち、責任の伴う仕事を任されるようになる20代後半になると、その分必然的に基本給が上がります。

例えば20代前半では約20万円ほどだった月給が、後半になったときには28万円ほどになるということもあるのです。

このように、正社員である場合、長く勤めれば務めるほど、貰える給与の額が増えていきます。

それに対してアルバイトの給与は、どんなに勤務歴が長くなったところで、初期の給与から大きく変わることはほとんどありません

経験を積むことでランクが上がったとしても、10円や一番多くて200円ほど時給が上がるだけで、それ以上は変わらないのです。

これらの状況を鑑みたとき、20代前半ではアルバイトと正社員と、そこまで差が開いてなかった賃金も、

20代後半、更には30代、40代と年が経てば立つほど、取り返しがつかないほど大きな差が生まれてゆくことになるのです。

②アルバイトではボーナス等の手当がもらえない

先の項目では、正社員とアルバイトの間で生涯賃金の格差が生まれる理由として、昇給があるかないかを挙げましたが、

もう一つ、両者の間に大きな差を作り出す理由として、様々な手当がつくかどうかが挙げられます。

その一番大きな例はボーナスが支給されるかされないかでしょう。アルバイトの場合、ボーナスが支給されることはほとんどありません。

しかしながら、正社員であると、1年の間の決まった時期(だいたいが夏と冬)にまとまった金額のボーナスが支給されるのです。

貰える額は、その人の月給の1~2ヶ月分だと言われ、業績の良い企業では3~4ヶ月分が支給されるところもあります。

つまり月給20万円だったとしても、40万円ほど、一番多くて80万円ほどが半期に1回支給されるのです。

ボーナスの他にも、正社員だと支給されるものの例として、自宅と会社の往復に必要な交通費を支給する通勤手当や、

住居を借りたりする際の住宅手当など、アルバイトでは受けられない、受けられても全額ではない手当が支給されるのです。

このようなアルバイトでは貰うことがない各種手当てを、正社員だと貰えることも、両者の生涯賃金の差を大きく開いてゆく要因になっているのです。

フリーターは雇用が安定しない

ここまで、正社員とフリーターの間では昇給・手当の有無が理由となって、生涯で貰える給与の差が非常に大きなものになることを説明してきました。

例えば、20代前半では正社員とアルバイトとそこまで月給の額に変わりがなく、同じようなお金の使い方ができたかもしれません。

けれども、20代後半に入り、正社員が昇給などによりその月給を挙げてゆく中で、

もしアルバイトの人が、正社員と同じ月給の水準を保とうとした場合、勤務時間数を今より増やすなどしなければなりません。

しかしながら、これは、アルバイトとしての雇用が保証されている場合にできることであって、必ずしも同じ職場で働き続けられるとは限らないのです。

例を挙げてみましょう。あるビルに飲食店が一つテナントとして入っていました。

そして、そこは数カ月後にお店を出し続けるか否かの契約更新の時期を控えていました。

お店の売上や利用率、それに対するテナントの使用量を比較することで、店長や上層部が出した結論は、

契約を更新せず、そのまま店を撤退させる」ということでした。

彼らは正社員として勤務しているため、閉店の決断をしたところで、何の影響もありません。

しかしながら、その店舗でアルバイトとして働いていた人たちはそうは行きません。

お店の閉店を告げられ、アルバイト先を突然失ってしまうことになったのです。

閉店後の対応として挙げられたものは、他店舗への異動、もしくは退職して違う仕事を探すことでした。

これは、筆者の身の回りで実際にあった実話です。

その店舗では学生アルバイトだけでなく、大卒のフリーターの人たちも多く働いていました。

稼ぎ先として、そこでのアルバイトに頼っていた彼らは、突如として生計を立てる手段を失うかもしれない不安に突き落とされたのです。

このように、アルバイトは非常に安定しない雇用形態であると言えるでしょう。

会社の業績が悪くなれば、真っ先にクビを切られる可能性さえあり、今はそれなりに稼げていても、それがいつまでも続くとは限らないのです。

フリーターは社会的信用度が低い

先の項目で具体的に述べてきましたが、フリーターという立場は、正社員に比べて雇用や収入が安定しないものでした。

それ故に生まれる弊害として、フリーターの社会的信用が低いということが挙げられるでしょう。

例えば、クレジットカードを作る際には様々な審査が必要とされます。

その中で、現在の収入の状況を審査する項目がありますが、フリーターの場合、この項目がネックになってしまうのです。

その理由として上がってくるのが、先にも書いたとおり、フリーターの人の雇用形態が安定していない、ということがあります。

カード会社としては、きちんと利用額を支払って貰うためにも、毎月の安定した収入が有るかどうかを判断基準としています。

それゆえに、収入額としては正社員よりも多く稼いでいるフリーターの人がカード作成の審査が通らない一方で、

そのようなフリーターよりも収入は少ないながら、毎月変わらぬ月収を貰っている正社員の人の審査が通った、という場合もあるのです。

クレジットカードの場合、最近ではフリーターやアルバイトでも作成しやすいカードが数多く存在するため、実際にはそこまで困ることはないでしょう。

しかしながら、住宅ローン等のローンを組む際より問題が深刻になるかもしれません。

クレカの場合と同じ理由から、多額の借金を背負うことになるローンを、フリーターの人は組みにくくなってしまうのです。

それ故に、20代後半で結婚して自分の家を持つ、という夢があったとしても、ローンを組ませてもらえないために実現できない、

といったふうに、フリーターであるがゆえの社会的信頼度の低さが原因で、やりたいことができなくなってしまう、という可能性さえ出てくるのです。

大卒フリーターから3年以内に抜け出すべき理由


これまで大卒フリーターであることのメリットとデメリットの両者を捉えてきました。

大卒フリーターであることは、あらゆる点で正社員よりも自由度が高いと言えます。

しかしながら、それは生涯賃金の低さや、安定しない雇用体系、そして社会的信用度の低さを代償にして得られているものでした。

これらのデメリットを目の当たりにして、

「このまま大卒フリーターを続けていたら、将来やばいかも…。」

そう思った人も多いのではないのでしょうか?

実際に、次の2つの理由から、大卒フリーターからは3年以内に抜け出すべきだと言われています。

①大卒3年目を超えると正社員になりにくい

独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査の中に、フリーター継続期間と正社員になれた割合を調べたものが存在します。

この調査を元にすると、フリーター継続から最初の半年は、正社員としての就職を果たした人の割合が増える一方、

1年目を超えるとまずその割合は大きく減ります。

2年目から3年目の間は、割合の減り具合はなだらかになり、3年目~4年目の間は、正社員になる割合が少し上昇さえしています。

しかしながら、4年目を超えたところから、正社員就職の割合は減る一方なのです。

この調査から分かる通り、大卒フリーターが就職をするための一つの目安となるのは、フリーターになってから3年以内、

つまり、大学卒業から3年以内となるのです。

②大卒3年以内は新卒として扱われるから

大卒3年以内にフリーターから抜け出すべき理由として、3年を超えてしまうと、正社員になれる人の割合が一気に減ってしまうから、

ということを挙げました。

このような調査結果が出てくる理由として、大卒3年目までは既卒であっても新卒として扱われるから、というものがあります。

厚生労働省では、新卒者就職促進プロジェクトと称して、大卒3年以内の人材について、新卒者と同様に扱うように通達を出しています。

そして、このプロジェクトを進めるために、「三年以内既卒者採用定着奨励金」を支給しているのです。

この制度が存在しているため、大卒3年目までなら、新卒と同じ枠で就職活動をすることができます

労働力不足で若手を欲している企業も多く、それゆえに既卒枠で戦うよりも、こちらのほうが採用される可能性が高いのです。だ

からこそ、この制度が適用される3年のうちに、大卒から抜け出して就職するべきだと言えるでしょう。

就職エージェントを活用して、早急に大卒フリーターから抜け出そう!

ここまで、大卒フリーターであることのメリットを述べつつも、長くその立場を続けた場合のデメリットを述べてまいりました。

ボーナスなどの手当が支給されることがなく、また、雇用も安定していないアルバイトを続けた場合、

年数を経るほど正社員になった人との給料格差はどんどん開いていって、将来的には取り返しの付かないほどの大きな差になってしまうことは先に述べました。

だからこそ、大卒フリーターから一刻も早く抜け出したほうがいいのですが、先にも挙げた3年以内というリミットの中で、

効果的な就職活動をするためにおすすめの方法があります。それは転職エージェントを活用する方法です。

①就職エージェントを活用するメリット

就職エージェントとは、利用者一人ひとりに専任の担当者が付き、その人にあった就職先を二人三脚的に探してゆくサービスです。

利用者自ら情報を調べたり、企業とのやり取りをしたりする就職サイトと違い、担当者が様々な側面からサポートをしてくれるため、

一人で就職活動をするのが不安という人におすすめのサービスだと言えます。

サポートしてもらえるものは、企業情報の収集や企業とのやり取り、また利用者の個性に合わせてどんな企業があっているかといった提案なども含まれており、

更にはエントリーシートの書き方、面接の対策などの実際の就職活動での実践的な部分まで幅広くなっています。

②大卒フリーターにおすすめの就職エージェント

  1. マイナビエージェント
  2. Spring転職エージェント(アデコ)
  3. doda

いずれのサイトを利用するにしても、自分の意見をしっかりと持つ、ということが大切になってくるでしょう。

なぜなら、いくら親身になってくれると言えども、担当者も実績を出したいと思っています。

それ故に、本当にあなたにぴったりな求人よりも、担当者にとって実績を上げるために有利な求人をおすすめしてくることもあり得るのです。

だからこそ、これらの就職サイトを利用する際は、どんな業種を目指すか、どんな勤務形態を望むかについてしっかりと自分の中で譲れない部分を守りつつ、

時には複数のサイトをセカンドオピニオン的な形で活用することが大事になってくるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「大卒フリーターからは3年以内に抜け出し、就職をするべし!」というタイトルで、まず大卒フリーターであることのメリットとデメリットについて取り上げてきました。

  1. 大卒フリーターのメリット:勤務時間を自由に組めたり、ダブルワークが可能だったりと、あらゆる面で正社員よりも自由度が高く、引き受けるべき責任も少なく済む。
  2. 大卒フリーターのデメリット:昇給や手当がないために、長く働いても給料は変わらず、そのために生涯賃金が正社員より低くなってしまう。また、不安定な雇用故にいつ仕事を失ってもおかしくない。

このような理由から、大卒フリーターからは早めに抜け出すべきと言えるのですが、そのタイムリミットとして挙げられているのは3年以内という数字になります。

その理由として、

  • 大卒3年目を超えると正社員になりにくいという調査データが実際に存在する
  • 大卒3年以内は新卒として扱うよう、国も指示を出している

といったものがありました。

そして、この3年というリミットの中で効率的な就職活動をするためにも、就職エージェントを利用すべきであるということを述べてまいりました。

3年という期間はあっという間に過ぎ去ってしまうでしょう。そんな短い期間の中で本当に就職できるのか、もしかしたら不安に思われるかもしれません。

けれども、何事も行動を起こさないと、成功することもありません。

ですから、まずはエージェントに登録するところから初めて、ゆくゆくは大卒フリーターから抜け出せられるように、是非とも頑張ってください!