仕事を辞めたいと思ったら注意すべき3つの事柄

仕事を辞めたい

誰しも「仕事を辞めたい」と思うようなことがあるのではないでしょうか。人によっては仕事で大きなミスをした時、またある人にとっては上司に怒られたり同僚間での人間関係が上手くいかなかった時かもしれません。私達が生きていく以上仕事はなくてはならない存在ですが、同時に大きなストレスに悩まされるのも仕事です。

また、大半の人は人生の多くの時間を仕事に費やすことになるため、仕事とどのように付き合うかがQOLを向上させるために重要視すべきことになるでしょう。この記事では、仕事を辞めたくなった時に考えたいことについて解説します。

何故仕事を辞めたくなるのか

人が生きていく上で仕事はなくてはならないものの一つですが、それならば何故「仕事を辞めたい」と感じてしまうのでしょうか。仕事というのは本来他人のニーズに応えることが目的であり、必ずしも自分のやりたいことや自分の進むべき道に進めるとは限りません。運良くそれらがマッチした仕事であればストレスも低減されるかもしれませんが、そうでない場合は心に大きな負荷がかかってしまう可能性があります。

他者のニーズに応えるというのは口で言うほど簡単なことではなく、円滑にコミュニケーションを行える力のほか、相手の潜在的ニーズを察することのできる能力やそれを形にして提供できる能力も求められるでしょう。全ての人がそれを兼ね備えているわけではなく、だからこそ会社という組織が意味を持ちます。

それぞれが自分に合った得意なことを行い、その結果として顧客のニーズに応えて利益を得るのがビジネスの本質になり、それこそが会社の存在意義でもあるでしょう。しかし、そこでもまた配属のミスマッチや人間関係の難しさにより、個々人が本来の力を発揮できるとは限りません。

運良く自分の得意分野と仕事内容がマッチすればよいのですが、そうでない場合は仕事から大きなストレスを受けてしまう可能性があります。また、仕事というのは顧客だけを相手にすればよいというものではなく、社内での関係調整が重要になることもあるでしょう。

であれば、全従業員にある程度のコミュニケーション能力が求められることになり、それが欠けている人は本来の能力に見合った評価を得ることができず、結果「辞めたい」という思いに苛まれてしまうのかもしれません。

仕事を辞めたくなった時に考えたいこと

では、仕事を辞めたくなった時に考えたいことをご紹介します。これらが根本的な解決になるとは限りませんが、より本質に迫ることで今後のキャリアの参考になるのではないでしょうか。

その仕事の全てが嫌なのか?それとも一部が嫌なのか?

「仕事が嫌」という思いがどこに起因しているのかをよく考えてみましょう。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という言葉もある通り、人間一度嫌いになったものはそれにまつわる要素全てを嫌悪してしまうものです。

しかし、それでは根本的な解決に至ることはできないため、可能な限り要素を細分化し、「自分は一体何が嫌なのか?」という部分を特定する必要があるでしょう。

この辺りが曖昧なままだと、もし転職を行ったとしても同じように「辞めたい」と思ってしまう可能性があります。それでは何のために転職したのかが分からなくなってしまいますので、まずは自分が嫌だと思う要素を特定し、今後の参考にすることをおすすめします。

その問題の解決方法は何か?

自分が「仕事を辞めたい」と思う要素の特定が済んだら、次はその解決方法を考えてみましょう。もし人間関係が嫌ということであれば、「別の部署への配置変えはできないか?」もしくは「苦手な相手と接さずに仕事を進める方法はないか?」などが挙げられます。

この段階では実現可能かどうかは置いておき、とりあえず考えられる限りの方法を羅列することをおすすめします。

その理由としては、方法を考え羅列していくうちに問題を客観視でき、精神的な余裕が生まれる可能性があるからです。問題に対して解決方法を考える余地があるということは、逆に言えば「いつでも解決できる」ということに繋がるため、「なら今のままでもいいか」となるケースもあるのではないでしょうか。

転職するとどうなるか?

「仕事を辞めたい」と考えた際に一番に想像するのは、やはり「転職」ではないでしょうか。環境を変えれば解決する問題も多く、完全な解決には至らなくとも転職をしたことで今まで気になっていたことが気にならなくなるケースも多いものです。

しかし、安易な転職を行ったことで今までより待遇が悪くなってしまい、「これなら転職しない方が良かった」となってしまう可能性もあるのではないでしょうか。

転職するしないは別として、まずは気軽な気持ちで転職サイトを覗いてみることをおすすめします。前項に記載したことと重複するかもしれませんが、転職も問題解決方法の一つになるため、「いざとなれば転職する」という気持ちを持っているだけで精神的な余裕が生まれる可能性もあります。

転職サイトとしては、「リクナビNEXT」や「エン転職」、「マイナビ転職」などが有名ですので、登録だけ済ませておくのも手です。出てくる求人を眺めているだけで世の中に存在する仕事の幅広さに気づくこともできますし、サイトによってはスカウトメールが届くこともあります。

合わせて、「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」などの転職エージェントサービスに登録するのもよいでしょう。転職エージェントに登録することで自分に合った求人を紹介してもらうことができたり、自分の市場価値を客観的に教えてもらえることが期待できます。

転職エージェントは多数の転職をサポートした実績を持っているため、自分一人で企業選びを行うのに比べ質の高い転職活動に繋がるのではないでしょうか。

実際に仕事を辞めた後の道は?

仕事を辞めた後の道
それでは、続いて実際に仕事を辞めるとどうなるのか?について見ていきましょう。一般的に仕事を辞めると下記のような選択肢が設けられるのではないでしょうか。

転職を行い、別の企業で働く

転職は一番ポピュラーであり、仕事を辞めた際に一番に考えられる道でしょう。転職すれば環境を刷新してフレッシュな気持ちで働くことができ、前職で悩んでいた問題の解決に繋がる可能性があります。

また、前職で働くことにより本来自分のやりたいことに気づいた場合、転職によりその道に近づくことができるかもしれません。

転職を行う際に注意したいのは、「何故前職を辞めたくなったのかを明確にしておくこと」です。その辺りが曖昧なまま転職活動を行ってしまうと、結局また同じことの繰り返しになってしまう恐れがあります。

同時に、転職活動では必ずと言っていいほど「前職を辞めた理由」を尋ねられることになりますので、その点は明確に答えられるようにしておきましょう。

もちろん、新たに応募する仕事がその問題点の解決に繋がることが前提です。でないと志望動機に明確な目的な見えず、選考に通過するのが難しくなってしまう可能性があります。

職業訓練校や専門学校、大学でスキルを得る

こちらはあまりポピュラーな道ではないかもしれませんが、辞めた後スキルアップを図るために専門機関で学び直すという道です。専門学校や大学で学ぶためにはお金がかかりますが、職業訓練校であれば条件次第で無料で学ぶこともできるでしょう。

それだけではなく、場合によってはお金をもらいながら資格のための勉強ができるケースもあるため、人によっては非常に魅力的な道になるのではないでしょうか。

学校で学び直す道を選ぶ場合、多くは全く別の職種にチャレンジすることが想定されます。もちろん未経験のまま現場に入るという選択肢もありますが、会社によっては最初からある程度学んだ人しか採用しないというケースもあるでしょう。

それに加え、学校によっては卒業生の就職を斡旋してくれるようなところもあるため、その辺りを積極的に活用することもできます。

自営業やフリーランスになって自分で仕事を得る

三つ目の道は、自営業やフリーランスになって自分で仕事を得るというものです。自営業・フリーランスと会社員の違いとしては、「特定の会社に雇用されているか否か」という点が挙げられるでしょう。会社に雇用されている場合は決まった時間に決まった場所に行き、決まった仕事をすることになります。

基本的に仕事は会社が割り振ってくれるものであり、安定的に供給されます。一方、会社員は自分で時間の使い方や仕事内容、仕事場所を選ぶことができません。

一方、自営業やフリーランスであれば仕事内容や仕事時間、仕事をする場所はある程度自分で自由に決めることができます。それだけを見ると自由気ままな生活に思うかもしれませんが、反面仕事が得られないと収入がゼロになってしまうリスクがあるため、会社員と比べると安定性には欠けてしまうでしょう。

どちらも一長一短あり、単純比較はできませんが、自分の身一つで天井知らずに稼げる可能性があるのが自営業・フリーランスの魅力の一つです。

しばらくのんびりする

最後にご紹介したいのは、仕事を辞めた後しばらくのんびりするという道です。世間体はあまり良くないかもしれませんが、失業保険を受給したりバイトをしたりして食いつなぐことも可能でしょう。

もし前職で心が疲れ切ってしまった場合はしばらくのんびりして回復に努めるという道もありますが、その間はどうしても空白期間として見なされてしまうため、突っ込まれた時に適切な回答を用意しておく必要があります。

一例としては、「スキルアップに努めていた」「家業を手伝っていた」などが挙げられるでしょう。もちろん嘘をつくことは好ましくありませんので、実際に勉強したり家業を手伝ったりする必要はありますが、何もしていないよりは仕事に役立ちそうな資格の一つでも取っておいた方が今後のためになるかもしれません。

失業中の強い味方!失業保険

仕事を辞めてから次に仕事をするまでは無給状態になりますが、条件を満たしていれば失業保険を受給することができます。失業保険は文字通り失業状態になった時に貰えるお金のことであり、基本的には前職の給与に対する割合額が支給されます。

自己都合退職か会社都合退職かで受給期間などが大きく変わるため、申請する際は自分の状況をしっかりと把握し、しっかりとした受給計画を立てておきましょう。

誰しも仕事を辞めたくなることはある。本質を見つめよう

仕事は生きる上で必須であり、仕事をしなくても生きていける人はそうはいません。それだけに「仕事を辞めたい」という悩みは尽きることなく、一度もそう思ったことのない人はまずいないのではないでしょうか。「仕事を辞めたい」と思った時に大事なのは、まず原因を明確にすることです。

原因が明確になれば自ずと対処法も立てられますし、解決不能であれば転職や退職という道も考えられるでしょう。