転職先での初日に実践したい挨拶の心得

1.総合人材-初日のあいさつをしている女性

転職は、これまでのライフスタイルを一変させる出来事です。

社会人として大きく成長できるチャンスであり、採用してくれた会社でも大いに活躍を期待していることでしょう。

そこで、出社の初日に心得ておきたい挨拶やマナーを紹介します。

勤め先の上司や同僚だけでなく、取引先となる関係者に対しても心配りできるように準備しましょう。

当日のスケジュールを確認しておこう

会社の方針によって初日のスケジュールは異なる

初めての出社は、会社によってスケジュールに違いがあります。

採用が決まった際に、入社までのスケジュールを確認しておきましょう。

大手企業などに多いパターン

新しい勤め先が従業員の多い大手企業のような場合、初日だからとすぐに配属部署に向かうとは限りません。

例えば、総務部や人事部などに向かうように指示されることもあります。

そこでは、社内規則の説明や、入社に伴う関係書類の作成、提出をおこないます。

一般的には、年金手帳や雇用保険被保険者証に関係する手続きです。

会社の方針によっては、入社前後に新人研修などを実施していることもあります。

そんなときは、事前に準備するものがないか確認しましょう。

中小規模の会社に多いパターン

顔ぶれが限られるような中小規模の会社であれば、初めて出社すると早い段階で配属先を案内してくれます。

特に、初日からの遅刻は社会人としても避けなければいけません。

時間には余裕を持って行動し、予定時間になるまで調整します。

配属先に案内されたら、出勤してくる上司や同僚に元気よく挨拶しましょう。

笑顔でしっかりと個別に声をかけることが好印象につながります。

「本日からお世話になります」といい、自分の名前も伝えましょう。

しばらくすると直属の上司から声を掛けてもらえるので、自分から「よろしくお願いします」と挨拶し頭を下げます。

また、多くの会社では、朝礼などの機会に紹介されるので、簡単な自己紹介も考えておくと展開がスムーズです

さらに、入社に伴う書類については、どこかのタイミングで総務部や人事部の担当者を訪ねるように指示を受けます。

しっかりと指示を受け、時間や担当者の指名、必要な書類などを持参しましょう。

会社によって温度差がある

初めて出社した人のことは気になるもの

会社の先輩や同僚は、転職した人のことが気になります。

外見もそうですが、どのような経歴でどのように仕事をするのか興味があるものです。

しかし、すぐに声を掛けてくることは少ないでしょう。

多くの場合、それぞれに担当している業務があるので、じっくりと会話できる時間がありません。

そんな様子を見ても、冷たいというようなマイナスの感情を持つ必要はありません。

昼食時や配属後は少しずつ時間を取ることができるからです。

何はともあれ、初日は笑顔を心がけるように努めましょう。

初めての業務は引き継ぎと挨拶まわり

会社の方針によっては新人研修を予定していることもありますが、そのあとは配属先で上司や先輩、同僚と顔を合わせます。

まずは、直属の上司の名前を覚えましょう。

さらに、隣席の先輩や同僚の名前もチェックします。

名前を覚えてもらえると親近感を感じられるからです。

少し落ち着くと、業務の引き継ぎがおこなわれます。

その際、質問があっても、まずは最後まで説明を聞くように心がけます。

そして、「質問ありますか」と聞かれてから、端的に疑問点を確認しましょう。

なお、メモ帳を持参しておくと役立ちます。

場合によっては、社外の挨拶まわりが実施されることもあります。

社外の取引先から見れば、すでに入社した従業員に変わりありません。

しっかりと明るい声で氏名を名乗り挨拶しましょう。

その際も、同行する上司や先輩、同僚を立てる心遣いが求められます。

長い1日を終えて退社時間に

就業時間を迎えてからも注意しよう

出社時の緊張も落ち着き新しい勤め先の様子に慣れてくると、つい油断して言葉や態度に出てしまうことがあります。

しかし、初日は少し気持ちを抑えて、周囲に馴染めるように心がけましょう。

退社時間を迎えたら

初日から多くの業務を担当することは少ないかもしれません。

その分、1日が長く感じるでしょう。

そして、就業時間を迎えたときには、すぐに退社準備をするのではなく、必ず上司や先輩に「何かできることはありませんか」と声を掛けます。

どうしても手伝って欲しいことがなければ、退社するように促されるでしょう。

場合によっては、歓迎会に誘われるかもしれません。

予めスケジュールを調整しておき、気持ちよく参加しましょう。

歓迎会では時間に余裕ができるので、名前や顔を覚えるようにします。

また、前職の経験や転職の動機などを聞かれることも少なくありません。

これから長く働く会社なので、以前の会社の不満などは控えておきましょう。

前向きな話になるように心がけるのがポイントです。

改めて初日に注意したい挨拶とマナーのポイント

スケジュールを確認するのは社会人として当然のこと

転職を希望し新しい勤め先が決まれば、転職までのスケジュールが分かります。

初出社の日時や時間、最初に向かう担当部署や人物を確認しましょう。

また、持参しなければいけない書類や持ち物があれば忘れずに準備します。

特に、入社後、すぐに新人研修などがある場合は持ち物やスケジュールの確認が欠かせません。

初日は笑顔を絶やさないように

初出社は、いろいろな手続きや提出書類があります。

もちろん、スムーズに行えるように準備しておくことが大切です。

また、その日に関わった関係者は、初めて見る新入社員の人柄や雰囲気を観察しています。

だからこそ、明るくはっきり話すことを心がけましょう。

さらに、笑顔を絶やさないことも忘れてはいけません。

これから新しい勤め先での勤務がはじまる

大切なのは、初日で終わりではないことです。

そこで、分からないことがあれば早めに解決するようにしましょう。

まだ要領をつかめていないことがあれば、速やかに上司や先輩、同僚に相談してみます。

その際、確認するタイミングや内容にも注意します。

そのためにも、自分の身近な存在から顔と名前を早く覚えましょう。

1日でも早く職場に溶け込めるように心がけることが大切です。