「やりたい仕事がわからない」はこうやって乗り越える!

やりたい仕事がわからない

無事に就職活動も乗り越えて、就職先も決まった。

そうして入社して社会人として2・3年を過ごしてきたAさん。

けれども、入社から時間が経過するにつれて、ぼんやりと彼女の心の中には、本当にこの会社が自分に合うのだろうか、という疑問が浮かび始めました。

だから転職を考え始めたけれども、そう簡単にしていいのかもわからないし、そもそもやりたい仕事がわからない。

このAさんのような人は一定数いるのではないでしょうか?

今回はそのような転職をしたいけれど、やりたい仕事がわからなくてどうしたらいいのかわからない、そのような人に向けて、やりたい仕事を見つける方法を解説してゆこうと思います。

「やりたい」から「自分を幸せにしてくれる」仕事へ

まず「やりたい」仕事を考える前に、「やりたい」と思う感情について考えるため、筆者自身の経験を例に挙げさせていただきます。

筆者の体験談

筆者は学生時代、最大3つのアルバイトを掛け持ちしていました。

全てを同時期に始めたわけではなく、最初は学習塾1つでした。

2つ目の事務のバイトを始めた時に、あることを感じたことをよく覚えています。

「あれっ、こっちのバイトのほうが勤務時間は長いけど、楽しいし、多く稼げるぞ。」

つまりバイトを増やしたことにより、それぞれの勤務先の長所・短所が見えるようになってきたのです。

その結果、更に3つ目のバイト先を増やしたいと思った時にこれまで2つの勤務先での経験を生かす事ができました。

つまり、自分がどんな勤務条件・時間・場所なら満足できるのか、はっきりと認識できたことにより、そのニーズに合致する勤務先を選ぶことができたのです。

実際に3つのバイト先を掛け持ちで働いていた頃、一番働きやすいから「もっと行きたい!」と思っていたのは3つ目のカフェでのアルバイトでした。

「やりたい」がわからないのは当たり前!

先の例において、筆者が3つ目のバイト先に「もっと行きたい!」と思った感情こそ、まさに今私達が話題に上げている「やりたい」という感情ではないでしょうか?

つまり筆者が「やりたい!」と感じることができたのは、複数のアルバイト先を経験し、それぞれの長所と短所、また自分に合うか合わないかをはっきり知ることができたからでした。

そこから考えてみると、「やりたい」がわからないという感情は、1つ目のバイト先のみで働いていた頃の筆者の状態と一緒でしょう。

言ってみれば、自分の中に比較基準となるものが存在していないために、今存在している場所が自分に向いているのか、向いていないのか判断できない状況だと言えるのです。

例として挙げたものはアルバイトですが、これは転職でも同じことが言えます。

つまり、あなたが今「やりたい仕事がわからない」と感じているのは、今の仕事先以外にどんな仕事があるのか、比較基準となるものを知らないからであって、そのように感じて当たり前の感情なのです。

「やりたい」仕事を探すための早道

このように「やりたい」という感情は、複数の経験があってそれを比較したときに初めて生まれるものであると説明してきました。

だからこそ、「やりたい」仕事を探すための一番の早道は、失敗を恐れずに様々な仕事を経験してみること、だと言えるでしょう。

しかしながら、そのような方法を取ろうとすると、手間と時間が非常にかかってしまい効率的であるとは言えません。

また何より、気軽に職を探し増やすことも出来るアルバイトならまだしも、これからの人生に関わってくる転職活動では、そう簡単に職を変えることができないという問題もあります。

つまり「やりたい」仕事にこだわって転職活動をすることはあまり生産的だとは言えないのです。

「やりたい」仕事の代わりに「自分が幸せになるための」仕事を探そう

「やりたい」仕事とは複数の経験があって初めて分かるものであることをおわかりいただけたと思います。

だからといって「これでは自分にあった転職先は見つからないままなのか」とがっかりしないでください!

考え方を変えれば、「やりたい」がわからないままでも、自分にあう転職先を探すことは十分可能なのです。

そもそも「やりたい」仕事という考え方自体、仕事に就くこと、に重きが置かれすぎていないでしょうか?

大切なのは、あなたが幸せに生きることであって、決して仕事の為にあなたが存在しているわけではありません。

つまり、「自分が幸せになるための」仕事を探すことに考え方をシフトさせればいいのです。

「自分が幸せになるための」仕事とは

幸せな仕事

「やりたい」仕事がわからないままでも、「自分が幸せになるための」仕事なら探すことが可能だと申しました。

それでは、そのような仕事に出会うために大切なポイントをご説明させていただこうと思います。

仕事は何のために存在するのかを考えよう

なぜ仕事をするのか?そう問われてあなたははっきりと答えることが出来るでしょうか?

自分が働く理由を意識することはとても大切なことです。

なぜなら、それをはっきりと意識することで、働くためのモチベーションが上がるからです。

「生きるためにはお金が必要だから」

このような答えを挙げる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか?

それではなぜお金が必要なのでしょうか?

お金があれば、家族に何不自由させることなく幸せに生活させてあげられるし、そんな姿を目にすることが自分の幸せだ。

お金があれば趣味での活動を充実させる事ができ、自分は幸せになれる。そのような理由で構わないのです。

つまり、お金はあなた自身が幸せを買うための手段の一つなのであり、そしてそのお金を手に入れるための労働もまた、あなたが幸せになるための手段の一つに過ぎないのです。

仕事はあなたが幸せになるための手段

つまり、これまで説明してきたとおり、仕事とはあなたが幸せになるための手段なのです。

あなたは自分の幸せを手に入れるために、仕事をするのであり、それ以外の何物でもありません。

そしてどんな人であろうと、目的を手に入れるためには必要以上の苦労はしたくないでしょう。

例えば、じゃがいもの皮むきという労働をあなたがすることになったとします。

そしてそこには大量のじゃがいもと共に、さびた包丁・よく研がれた包丁の2本が置かれていたとします。

このとき、間違いなくあなたはよく研がれた包丁を道具として選ぶでしょう。

なぜなら、そちらのほうがより効率的に早く作業を終わらせることが出来るからです。

今話題にしている転職に関しても同じことが言えます。

皮がむかれた状態のじゃがいも、とはあなたが求める幸せであり、そしてそれらの目的を手に入れるため、

最適の手段=研がれた包丁や、自分にあった仕事を、手にする。

つまり、転職ということは、より効率的な方法で幸せをつかもうとすることであると言えるのです。

転職をする理由をはっきりさせる

これまで仕事とはあなた自身が幸せになるための一つの手段として存在しているのであり、

あなたはなるべく楽な方法で幸福追求という目的を達成したいのだと、述べてきました。

そして転職活動とは、その目的を達成するための手段としてAとBがある時、より快適な方を選ぶことと同じなのだと述べてきました。

それではここからは、快適な目的達成の方法を選ぶための道筋、つまり転職を進める上での具体的な方法に就いて説明していこうと思います。

おそらくあなたが転職をしたいと感じたのは、今の勤務先では自分が望む価値観を尊重することができないと感じたからでしょう。

この価値観とはまさしくあなたが追い求める幸せそのものであると言えます。

つまり、転職する理由をはっきりさせることは、「自分が幸せになるための」仕事を探す上での近道であるといえるのです。

現状の引っかかっている点を認識する

まず現在の勤務先に対して、自分の中で何が引っかかっているのかを、考えてみましょう。

ノートなどはっきり目にすることが出来る形に書き出してみるといいかもしれません。

勤務時間、職場での人間関係、立地、設備、なんでも構いません。不満に思っていることを書き出してしまいましょう。

こうすることで、あなたが今何を不満に思っているのかがわかります。

何を変えて、何を改善したいのかを考える

そのようにして不満に思っていることを書き出したら、

次はそれらをどのように改善してゆきたいのかを、その希望をじっくり考えてみましょう。

例えば、あなたが今、土日が完全休業の代わりに、それ以外の日の残業時間が長いことを不満に思っている点として書き出したとします。

そして、それに対して、土日が休みでなくてもいいから定時で帰りたい、という希望を挙げたとします。

この例のように不満に思っている点を、どのように改善して、その結果どう変わるのかを考えることは、新たな転職先に求める条件を洗い出す上で有用であると言えるのです。

「やれる」仕事を見つけ出そう

上記のように、転職をする理由をはっきりと洗い出したら、次は以下のような手段を用いて「やれる」仕事を見つけ出しましょう。

好きなこと・得意だったことが何だったかを考える

どんな仕事に就くにしても、まったくもって興味のもてないことや知らないことを仕事にしようとすると辛いでしょう。

辛いと感じることは長く続けることができないのが現状です。

したがって、自分が興味を持てること、好きだと思えることを仕事にしようとしたほうがより馴染みやすいと言えるでしょう。

この際、学生時代や今を通して好きなこと・得意なことを考えることが有効的であると言えます。

また、それ以上に学校の先生や勤務先の上司に褒められたことを思い出してみることもおすすめです。

なぜならそれらの第三者からの評価は、自分では気づいていない自分の能力に気づかせてくれ、また客観的な評価だからこそ、間違いがないからです。

やりたくない・これだけはできない、という仕事を考える

好きなことなどのポジティブな方面からどんな仕事なら自分に合うかを考えながらも、その真逆の方面から、つまりこれだけはやりたくないし、できない、という仕事についても考えてみましょう。

仕事には楽しいことだけでなく苦労もつきものですが、これだけは嫌だと思うことは絶対に長く続けることはできないからです。

このようにネガティブな方面を考えることは、その反動で、これならやってもいいかな、という仕事を洗い出すことにも繋がります。

「やれる」仕事を見つけ出す

このようにして、自分が興味関心を持てる仕事を探すと同時に、これだけは絶対にできないという仕事から導き出した、これならやってもいいかな、と思う仕事を洗い出したら、今度はその2つの仕事をすり合わせてみましょう。

こうすることで、興味を持つことも出来るし、やってもいい仕事、つまりこれなら「やれる」仕事が浮かび上がってくるでしょう。

そしてどんな仕事がそれに当たるのかがわかったら、実際に転職情報を調べ始めてばいいのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

転職を考えているけれどもやりたい仕事がわからない、といった人に向けて、どのようにその問題を乗り越えればいいかを解説してきました。

その内容としては以下のとおりになっています。

  1. 「やりたいがわからない」は当たり前のこと。
  2. 「自分が幸せになるための」仕事とは
  3. 転職をする理由と目的をはっきりさせよう
  4. 「やれる」仕事を見つけ出そう

つまり、「やりたい」仕事から、「自分が幸せになるための」仕事へそしてさらに「やれる」仕事へと考え方をシフトさせてゆけばいいのです。

そうすることで、転職を考えながらも、どのような先に転職すればいいのかという問題は乗り越えることが出来るでしょう。

ここまで、様々なことを説明してきましたが、最終的に大切なことは、転職の理由や目的をじっくり考えること、それに尽きるでしょう。

なぜ?を掘り下げてゆくことで、初めて自分が求める先が見えてくるのです。