給料が下がる転職をしてはいけない!やりがい転職のリスクとは?

転職が不安

最近は年収よりもやりがいを求めて転職する方がいますよね?

現職に不満を持っている方であれば、自分も転職しようかと考えるかもしれませんが安易な転職は禁物です。

給料が下がる重大さは想像以上に大きいものです。

給料が下がる仕事をやりがいで選ぶべきではない

仕事はやりがいを感じるためにするのではありません。

仕事をするのは社会に生きる上でお金が必要不可欠だからです。仕事にやりがいや楽しさも大事ですが、給料よりも優先するべき事項ではありません。

やりがいのある仕事を求める理由として、現状に不満があることが考えられます。転職を考えるのであれば、やりがいのみならず職場環境や給料も視野に入れましょう。

職場環境が充実している企業や給料が高い企業では離職率が低いことから環境に満足している方が多いと思われます。

希望の部署に配属されないこともある

自分の知識を活かしたい、世の中のためになる仕事をしたいなど、やりがいを求める理由は人それぞれです。転職で実現できると理想ですが、簡単にいかないこともあります。

大学で機械工学を学んだ人を例にしましょう。

以下がとある人のスペックです。
・銀行員
・給料を600万円
・現在の仕事にやりがいを感じない
・大学で学んだ工学の知識を活かしたい

そのため、自動車メーカーに転職したいと考えています。

給料は500万円です。

たとえ、転職に成功して志望していた自動車メーカーで開発職に就けたとしても不本意な結果に終わる可能性があります。

自分が想像していた業務内容ではない(自動車の設計図を作ると想像していたが、実際はネジの仕分けや荷物運びをする)
転職後に配属された部署から異動

このようなリスクがあるため、自分のやりたい仕事ができる保証はありません。

最悪のケースとして自分のやりたいことができない、転職で給料が下がることが考えられます。

転職せずやりがいを感じることもできる

会社員を対象に「どのようなときに仕事にやりがいを感じますか?」とアンケートがとられました。

その結果、やりがいを感じる理由のトップ3は「褒められる」「上司や同僚に成果を評価されたとき」「仕事をやり通したとき」と結果が出ました。

大多数の会社員はやりがいを業務内容に感じるより、評価されることに対してやりがいを感じているようです。

つまり、仕事にやりがいを求めるのであれば必ずしも転職が必要ではありません。現職で仕事のパフォーマンスを向上させる努力、転職するのであれば自分に向いていそうな職種を選択しましょう。

お金を持つとやりがいを求める

皆さんはマズローの5段階欲求説を聞いたことがありますか?

人間は動機づけに関して1-5番の中で低いものを優先して、満たされるごとに次の欲求が現れていきます

  • 生理的欲求
  • 安全の欲求
  • 所属と愛の欲求
  • 承認の欲求
  • 自己実現の欲求

給料を貰うことで生活が保障されるので給料は2番の安全の欲求に入り、やりがいを求めるのは5番に入ります。

給料に余裕がない人は生活に余裕がないので仕事にやりがいを求めることはができません。

やりがいを求めるのは給料を貰っている人が言える贅沢とも言えます。
もし、転職で自分の生活水準が下がることがあれば「お金を優先するべきであった…」後悔するかもしれません

仕事の充実だけが人生の充実度をあげるわけではありません。
安易に給料が下がる転職をするのは禁物です。

転職にありがちな失敗

転職後に給与明細が下がるのは誰しもショックを受けるでしょう。
今までより生活水準を落とさねばならないため、下がった給料で生活する覚悟が必要です。

家計のバランスが崩れる

転職後の家計がどうなるのか考えずに転職してはいけません。
あまりに急激な給料の減少は家計のバランスが崩れてしまいます。

どこまで給料が下がっても大丈夫なのか?と思うでしょう。
目安としては現職の給料から10%までが許容範囲と言われています。

許容範囲が10%とはいえ、給料が下がるのは少なからず生活全体に影響します。現状の生活のみならず、返済が完了していない住宅ローンや住んでいるアパート・マンションの住居費、大学進学の貯金などがあれば今後のことを考慮する必要があります。

いくらまで給料が下がっても許されるのか、転職前に計算しておきましょう。

求人情報を鵜呑みにする

求人情報の中には初任給が高額で提示されることもあります。

最初は待遇がいいと思っていたが、基本給が高いけど交通手当や住居手当は出されないということもあるので事前調査をして慎重に転職をしましょう。

家族が給料に不満を持つ

転職をするときに相談をしなかったため家族と不仲になることがあります。

転職者が希望の職種に就けて仕事に満足をしても配偶者やその両親が快く思わないケースがあります。

生活苦になり家族が不仲になることを避けるため、事前に転職活動のことについて説明を果たすべきでしょう。

ビジョンを持って転職をするべき

転職で失敗する方と転職を成功した人の違いは何でしょう?
双方の違いは転職に向けてビジョンを明確にできる人とできない人です。

給料が下がるリスクを取る以上は真剣にビジョンを決めるべきです。

仕事に一貫性を持つ

転職をするのであればキャリアに一貫性を持たせて転職をしましょう。

転職をする際によく調べずに直感で選ぶと自分と企業の間で認識とズレが生じます。

その結果、思っていた業務内容と異なるので転職を繰り返して一貫性のない職歴になります。何度も転職している方であれば、業界や職種が転職のたびに異なるというのはキャリアを真剣に考えていない証拠になります。

会社が誰かを採用するというのは大きな投資です。何度も転職を繰り返す方は転職しても会社を辞める可能性が高いと判断して採用を見送る可能性があります。

どのような仕事なのかしっかり調べてから就職をしましょう。

成長業界に転職

仕事にやりがいを求めるのであればオススメの業界はITベンチャー企業です。

IT業界は今まさに成長している分野で自分の成長とともに会社も成長するので大いにやりがいを感じます。特にベンチャー企業は大手企業とは違い少数精鋭で運営しているので自己裁量が大きいので大手企業では積めない経験が積めるので大いに勉強になると思います。

年収を下げて規模が小さい会社に転職するとはいえ、時間が経てば成長とともに職位も上がり、経験も積むことができます。自分の実力次第で年収も転職前より増えることにも繋がることがあります。

やりたい業種を選ぶ

可能であれば転職先はやりたい業種を選ぶ方がやりがいを感じるはずです。

やりたい仕事を選ぶことで必ず年収が上がることはありませんが、努力次第では年収が上がる可能性があります。
好きこそものの上手なれと言います。たとえ、最初は年収が下がっていても好きなものであれば自然と努力をするのでスキルがどんどん上がっていきます。

プログラミングが好きな人を例にあげましょう。

彼は当初、年収400万円のサラリーマンでした。しかし、本当はプログラミングをやりたいと思っていたので転職をして年収が350万円に下がりました。

50万円も給料が下がってしまいましたが、彼は得意な分野で仕事をするので自ずとスキルは向上していきます。その結果、スキルが高いことを買われて給料が高い会社に転職や報酬の高い仕事を受注できるようになります。

まとめ

転職の際に給料が下がるというのは大きなリスクです。

やりがいを求めたら業務内容と理想にギャップがある可能性、生活水準が下がるといったマイナス要素を抱えています。そのため、あまりおすすめできる選択ではありません。

それでも給料が下がる転職は以上のように紹介したリスクがあることを認識して転職をするべきかじっくり吟味しましょう。