学校を卒業し、就職シーズンに入ったために何となく働き先を探してはみたものの、やりたい仕事が見つからずに卒業してしまったという学生は毎年一定数存在します。そういった人たちはとりあえず金銭を確保するためフリーターとして働き、中にはそのままでいいと考えている人も多いです。
しかしながらフリーターのまま働き続けるのはいいことではありません。ここではやりたい仕事がない人の対処法について解説します。
目次
やりたい仕事なんてそもそもありません
自分がやりたい仕事が見つからなくて悩んでいる人たちにまず一つ知っておいてほしいのは、現在就職をして働いている人のほとんどが自分が本当にやりたいと思っている仕事に就けているわけではないということです。
現在社会人として働いている人のほとんどがサラリーマンですが、小さいころの夢がサラリーマンだったという人はまずいないでしょう。小さいころの夢はプロ野球選手だったり、アイドルだったりと特殊な仕事だった人が多いのではないでしょうか。ところが実際にそういった夢を叶えた人というのはごく少数の人に限られます。
働きながら仕事に対する楽しさややりがいを見出す
大部分の人は年齢を重ねるにつれてそういった夢をあきらめ、何となく興味を持った企業に就職し、そこで働きながら自分にとっての働き甲斐を見つける物なのです。
今務めている企業で働き甲斐が見つからなければ転職をする人も居ますし、完全に仕事をお金をもらうための手段と割り切って仕事以外の趣味などに人生の楽しみを見出す人も多いでしょう。
フリーターを続けている人はやりたい仕事が見つからない自分は普通じゃないと考えている
ところがフリーターを続けている人たちの中には、ほとんどの人は自分がやりたいと思えている仕事に就いていて、やりたい仕事が見つからない自分がなんとなく企業に就職しても長続きしないと考えてしまったり、小さい頃の夢を叶えるのが人生の成功者だから、自分はそうありたいと、大きくなっても夢を諦められない人が居ます。
やりたい仕事になんて多くの人は就けていないというのは大きくなるにつれて自然と学ぶもので、誰かが教えてくれるわけではありません。フリーターから抜け出すにはこの考えを改める必要があるでしょう。
やりたい仕事がないまま就職するためには
フリーターを続けていると明るい将来は待っていません。自分のやりたい仕事や多くの人が憧れる仕事に就けた人というのは人一倍努力をした人たちばかりです。そしてそういった仕事は普通の仕事よりもハードな場合が多く、生半可な覚悟では続けることが出来ないでしょう。
もしそこまでの覚悟がないのであれば考え方を改め、就職することを視野に入れた方がいいです。やりたい仕事がない場合は、まず以下の基準で就職先を考えてみましょう。
お金で仕事を選んでみる
今現在特にやりたい仕事がないのであれば、思い切って金銭面で仕事を選んでみてはどうでしょうか。フリーターとして仕事を続けている人たちは現在の仕事をずっと続けたいと思いながら働いてはいないのではないでしょうか。
続けたいと思わないような仕事を続けているのであれば、いっその事正社員として給料が高い企業に就職した方がたくさんお金を得られますし、将来も安泰と良いことずくめです。
フリーターから何の経験もなしに正社員になれるのだろうかと不安になる人も多いかもしれませんが、例えば運送業や夜の仕事、それに夜間シフトの工場の作業員などは、ほとんどスキルや経験がなくても就職して正社員として働けますし、収入もフリーターの時よりもずっと増えるでしょう。
自由度という面ではフリーターよりも劣るものの、お金をたくさん得られるメリットはそれ以上に大きいです。
また、SEやエンジニアとしてフリーターから働くことだって可能です。技術を積んでいけば一般的なサラリーマンよりもずっと多い収入を得られますし、フリーランスとして独立することも出来ます。
お金を得ることでさまざまな挑戦ができる
お金をたくさん得られればフリーターとは別の意味で自由に振舞うことができます。フリーターは収入が少ないですから、日々の生活を送るだけで手いっぱいという人も多いでしょう。しかし給料が高い所に就職していれば、よほど散財をしない限りお金は貯まっていきます。
貯まったお金を使って投資をおこなえば不労所得を得ることができます。不労所得は収入の大きな足しになりますし、成功すれば働かなくても不労所得だけで暮らしていくことだって可能です。す
るとフリーターのように自由な時間を確保しながら収入はフリーターよりもずっと多いという、夢のような生活を送ることができます。投資で得たお金を元に自分で偉業を興すことだってできるでしょう。お金はあるに越したことはありません。
更に適性も案が得ればとりあえず仕事は続けられる
先ほど収入面で仕事を選ぼうと解説しましたが、いくら収入が良くても自分に合っていなければは足りていても辛いことばかりでその会社で仕事を続けることは駅ないでしょう。自己分析を事細かにする必要はありませんが、就職して長く働き続けるためには自分自身の適正くらいは見極めておいた方がいいでしょう。
とはいっても、それほど難しく考える必要はありません。「体力」「思考力」「コミュ力」の3つのうち、自分に適性があるのはどれか考えるくらいで十分です。例えばコミュ力があって、人と接するのが苦じゃないという人は夜の仕事で接客業をこなしていればほかの仕事よりも苦痛に感じる事は少ないでしょうし、体力に自信があるならば運送業や工場の行員など身体を動かす仕事が向いています。
適性のある仕事はやりがいを見出しやすい
やりたい仕事じゃないと思って仕事をしていても適正のある仕事をやっているといつの間にか仕事に対してやりがいを見つけ、何となく仕事をしているのが楽しいと感じる事が多いです。適性のある仕事は同じように仕事をしていても、適性のない人よりも結果を出しやすいです。
そして結果を出し続けていれば会社はいずれ評価してくれます。評価されれば給料アップにもつながりますし、重要な仕事を任されるようになってくるので気づいた時には「やりたい仕事」に変わっていたりするものです。
妥協できない人がやりたい仕事を見つけるには
お金や適性だけで仕事を選びたくないという人は早急に自分のやりたい仕事を見つける努力をしましょう。
就職は年齢が若ければ若いほど未経験でも採用してもらいやすいです。危機感を持って自分のやりたいことを探すようにしましょう。
仕事につながりそうな自分の好きなことを箇条書きする
仕事を探そうとするとますます自分のやりたい仕事が見つけにくいです。まずは職種や業種からいったん離れて、とにかくどんなことでもいいので自分の好きな事や趣味を箇条書きにしてみましょう。そしてその中から鍾愛につながりそうなものをリストアップし、好きなこととかかわることが出来そうな職業が無いかを考えてみましょう。
例えば本を読むのが好きな人の場合は、本屋さんの店員として働けば大好きなほんと常に触れ合うことができますし、編集者として就職すれば実際に本を製作する工程に関わることができ、ますます本に対する愛着が深まるでしょう。またライターや作家など、実際に作品を作る側に回るという選択肢もあります。
好きなものの中で最も情熱を注いでいるものに注目する
これらの中で自分がやりたい仕事を実際に見つけるためのコツとしては、好きなものとしてリストアップしたものの中でも、特に自分が情熱を注いでいる項目に注目するということです。時間を忘れるほど没頭できるような趣味に関わることができる仕事であれば多少嫌なことがあってもへこたれるようなこともなく、長くその仕事を続けることができるでしょう。
就職する上でのデメリットも考えてみる
何となく自分がやりたい職業を見つけることが出来たら、今度はその職業に就くことで生じるデメリットを考えてみましょう。例えば近くに働く場所がなければ引っ越しをしなければいけなかったりもしますし、夢のある職業というのはたいてい働き始めは一般的な職業よりも収入がずっと少ないです。
そういったデメリットを考慮してもやりたいと思える仕事だったら、それはあなたが本当にやりたい仕事です。
消去法で考えてみる
もしも好きなものをリストアップしてもやりたい仕事が見つからない場合は消去法で考えてみましょう。就職先を選ぶうえで一番やってはいけないのが自分が嫌だと思うような仕事をし続けなければいけないような企業に就職することです。誰しもどうしても苦手なものというのがあるものです。
やりたい仕事が見つからないのであれば、逆の発想で自分が絶対にしたくない仕事をどんな細かいことでもいいのでピックアップしていきましょう。例えば、人に自分の意見を伝えるのが苦手だという人は、人とのコミュニケーションを求められるような職業は不向きだといえます。この時点で接客業という選択肢はなくなります。
自分が絶対にやりたくない働き方をしない職業に就職できさえすれば、働いて数日もしないうちに辞めたいと思うような事はないでしょう。
先ほど解説した収入をメインにして企業を選ぶ方法や、適性によって就職先を考える作業と並行していくとより自分にとって相性のいい職種を絞り込むことができるでしょう。
フリーターから脱出する方法はいくらでもある
やりたい仕事がないからと、フリーターとして仕事を続けていても本心はちゃんとした企業に就職したいと考えているのではないでしょうか。考え方を少し変えることによって、フリーターから脱却して正社員になる方法はいくらでもあります。
本当にやりたい仕事が見つからないという場合でも給料を重視してお金をたくさんもらえる会社に就職すれば貯金がどんどん貯まって将来の選択肢の幅が広がりますし、適性を考えて就職すれば働き続けているうちに今の自分の仕事が好きになっていたりするものです。
フリーターとして仕事を続けているのは将来的にとても危険なので若いうちに脱却しましょう。