今の仕事が合わないと感じたときの対処法

仕事が合わない

企業に就職する際には自己分析を十分におこなって自分に合っている仕事は何なのかを分析し、分析した条件に最も合致した企業に就職したという人がほとんどでしょう。ところが外から得た情報と実際にその会社に入社した後では大きく印象が異なる場合が多々あります。

仕事をしていると自分とは合わないと感じる場面も出てくるものです。ここではそういった時にどのように対処していけばいいのかについて解説します。

仕事が合わないと感じるのには原因がある

仕事が合わないという感情が芽生えたときというのは毎日仕事をしていて何らかのストレスを感じ、なんとなくそういった気持ちになっているという人がほとんどで、仕事が合わないと感じている本当の原因について把握しているという人は少ないです。

仕事が合わないと感じるようになった人がとる選択肢は「今の仕事を頑張って続けていくか」「今の仕事を辞めて別の企業に就職するか」のいずれかになります。

合わない原因を考えないまま仕事をするとますます苦痛になる

仕事が合わないと漠然と感じていても多くの人はその原因について探ろうとしませんから、自分がどちらの選択肢を選べばいいのか判断できません。すると多くの人はまだ今の仕事を辞めて転職をするべきではないのではと考え、悩み続けたまま現在の会社で仕事を続けてしまう傾向にあります。

ところがそのような気持ちで仕事を続けていても根本的な解決にはなっていませんから、いずれ同じように仕事が合わないと感じるようになり、更に会社に通うのが憂鬱になっていくでしょう。

仕事があっていない原因を客観的に探ってみる

今の会社で仕事を続けるか、それとも今の会社を辞めて転職活動をするのかを見極めるためにはどうして今の仕事が自分に合っていないのか、その原因を客観的に探ることがとても重要です。

原因を探ることによって今の会社を辞めて転職した方が良いのか、それとも原因を解決して今の会社で仕事をつづけた方がいいのかを迷わずに判断できるようになります。

仕事が合わないと多くの人が感じる要因

細かく見ていくと仕事が合わないと感じる原因は1人1人違ってはきますが、大まかな原因としてはいくつかの共通する原因に分類されることがほとんどです。

以下に仕事がわないと感じる主な原因をまとめたので、現在そのような感情になっている人は自分に当てはまる項目が無いかチェックしてみると良いでしょう。

  1. 業務に対しての適正が感じられない
  2. 成果がなかなかでない
  3. 職場の雰囲気や労働状況などの職場環境が自分とは合わない
  4. 会社の方針や価値観などが自分の考えとは合わない
  5. 職場の人との人間関係が合わない
  6. 会社に勤めていて得られる経験や知識が無駄に感じてしまう
  7. 他にチャレンジしてみたい仕事がある

この7つが仕事が合わないと感じる主な原因です。1つずつ詳しく確認していきましょう。

業務に対しての適正が感じられない

仕事が合わないと感じる原因の中でも最も多いと言われているのが現在おこなっている業務自体が自分に適していると感じられないというものです。人間には必ず得意なものと不得意なものとがあるので、自分があまり得意ではないと感じている業務をずっと続けているとストレスが溜まっていきます。

例えば人とコミュニケーションを図るのが苦手な人が営業職をやっているとストレスを感じるでしょうし、逆に人と対話することが好きな人がほとんどコミュニケーションを図る必要がない工場の製造業務をしていてもやりがいを感じないでしょう。

成果がなかなかでない

成果がなかなかでないことを実感した時も自分にとって今任されている仕事が合わないと感じるようになるでしょう。

例えば同じ部署で同期の人間はどんどん上司から認められているのに、自分だけがなかなか結果が出せていないとこの仕事は自分に合っていないのではないかと考えてしまうのはごく自然なことです。

実は成果が出ない理由で仕事が合わないと感じたときというのは、同時に自分にとって今の仕事が合わないのではないかと適正に対しても疑問を生じやすくなります。成果が出ない理由としては確かに業務の適正がないというのも理由になりますが、そのほかにもアドバイスされたことを100パーセント実践できていなかったり、苦手意識があって積極的に行動できないという理由もあります。

特に業務の適正以外の理由で成果が出ていない場合は、それを無視して業務の適正がないと決めつけると今後違う仕事についても同じように成果が出ず、苦しむことになります。

成果が出ないと感じたときはなぜ成果が出ないのか、その理由についても考えるようにしましょう。

職場の雰囲気や労働状況などの職場環境が自分とは合わない

職場の雰囲気や労働環境はそこで勤務している社員のモチベーションを大きく左右する要素です。例えば一日中ギスギスした雰囲気の職場だと気の休まる暇がないため余計なストレスを感じ、仕事が楽しいと思えないでしょう。

また毎日のように残業をさせられているのに残業代が1円も出ないようでは仕事に対するモチベーションが下がるのも当然です。

会社の方針や価値観などが自分の考えとは合わない

会社の経営方針や価値観も原因として考えなくてはいけない要素の一つです。会社というのは組織ですから大まかな道しるべがあって初めて運営が可能となっています。その道しるべとなるのが経営方針や価値観です。

それらが自分と合っていれば問題ありませんが、自分の考えとのずれが生じたり、しょっちゅう方針が変わるような会社だと自分とは合わないと感じるようになります。

職場の人との人間関係が合わない

同じ職場に勤めている人との人間関係はその会社が自分にとって居心地が良いかどうかを左右する大きな要素の1つです。会社にいる以上、同じ会社にいる人との会話やコミュニケーションは避けて通ることができません。

周りが自分と性格上合わない人ばかりだと仕事のモチベーションが低下する以前に会社に行くことすらも億劫になってしまいます。特に上司との人間関係が悪いと仕事では十分成果を出せているのにいつまでたっても昇進や昇格ができないというケースが多々あります。そういった体験をすると、今の仕事が合わないのではと感じるようになるでしょう。

会社に勤めていて得られる経験や知識が無駄に感じてしまう

会社に勤めることによって得られるメリットの1つにその業界に関する色々な経験や知識、そして技術を得ることができるというのがあります。

ところが今の会社に勤めることで得られる知識が自分の将来を考えたときにまったくプラスにならないという考えが頭をよぎると自分は今の仕事を続けてもいいのだろうかという感情が芽生え、今の仕事が自分に合わないのではないかと考えるようになります。

他にチャレンジしてみたい仕事がある

先に書いたことと少し重複しますが、今の会社で本当にチャレンジしてみたい仕事があるのに、今までの経歴などで会社に勝手な判断をされ、全く自分にとって合わない部署に配属されるようなことが多々あります。

またごく少数ですが、自己分析などをしっかりおこなわないまま何となく今の会社に就職した人が自分の本当にやりたいことが明確になってくると今の仕事が自分に合わないという思いが強くなっていきます。

仕事を辞めた方がいい場合

自分がどういった原因で今の仕事がわないのかを分析できれば、次は仕事を辞めるべきか続けるべきかを本格的に判断する段階に入ります。先に挙げた7つの原因の中にも今の仕事を続けた方がいいものと、転職を視野に入れた方が良いものとに分けることができます。

転職を視野に入れた方がいい原因とは

転職を視野に入れた方がいい、仕事が合わない原因としては以下の5つが当てはまります。

  1. 業務に対しての適正が感じられない
  2. 職場の雰囲気や労働状況などの職場環境が自分とは合わない
  3. 会社の方針や価値観などが自分の考えとは合わない
  4. 会社に勤めていて得られる経験や知識が無駄に感じてしまう
  5. 他にチャレンジしてみたい仕事がある

これらのことをずっと悩み続けながら今後10年20年同じ職場で仕事をし続けるというのは苦痛以外の何物でもありません。仕事に対するモチベーションが上がらないのでは成果も出せませんから立場はますます悪いものとなります。将来を見据えて後悔のない決断をしましょう。

それぞれの原因によって取るべき行動は異なる

転職を視野に入れた方がいいからといっても、すぐに次の勤め先を探して良いというわけではありません。その前に準備しておかなければいけないことがそれぞれあります。

例えば適性が感じられなかったり、得られる知識や経験が無駄に感じている場合は自分の適性を把握したうえで転職活動をしなければ転職後また同じ悩みを抱えることとなります。職場の雰囲気や価値観などが合わないと感じている場合も同様です。自分の適性が分かって初めて職場の雰囲気や価値観が自分に合っているかを判断することができます。

ほかにやりたい仕事がある場合は自分の適性もある程度把握しているという証拠ですから、特に転職した方がよいでしょう。

仕事を辞めない方がいい場合

仕事を辞めずに続けた方が良いのは次の2つが仕事が合わないと感じる原因となっている場合です。

  • 成果がなかなかでない
  • 職場の人との人間関係が合わない

2つの原因の共通点

仕事を続けた方がいい2つの原因には「自分自身の心がけ次第で改善できる」という共通点があります。例えば成果がなかなか出ないと感じる原因の中にはアドバイスが100パーセント理解できていなかったり、自分の中に苦手意識があって積極的に行動できない、という理由があることを先に話しました。

しかし、逆に言えば100パーセントアドバイスを理解できるようになれば成果も出せるようになりますし、職場の人との人間関係も毎日挨拶をするというようなちょっとした心がけ次第で改善できる可能性が十分あります。

行動してみてダメなら無理せず転職を視野に

アドバイスを理解しようと努力したり、人間関係を改善しようと自分から積極的にコミュニケーションを図っても全く改善が見られない場合、自分自身の努力だけでは現状を改善できないことが多いです。努力してもダメだった場合は転職を視野に入れて行動してみてもよいでしょう。

原因を探ってから次にどうするか判断しよう

漠然と仕事に対してのストレスを感じたとき、自分にとって今の仕事が合わないのではないかという感情が芽生えます。仕事が合わないと感じるのには必ず原因があるので、まずはどうして合わないと感じたのか、その原因を探ることから始めましょう。