現在勤めている職場が自分に合わなくて転職を考えている人も中は居るのではないでしょうか。転職は一日や二日で出来るものではありませんから、次に務める職場は自分に合った職場を見つけたいと考えるものです。
ここでは実際に転職をし、新しい企業に勤める前に自分に合った職場を見つけるための方法をいくつか紹介します。
目次
自己分析をしてみる
その企業が自分に合った職場かどうかを判断する前にまず自分がどういったことが好きなのか、そしてどういったことが嫌いなのかを客観的に見つめておく必要があります。
就職活動をするにあたって、自己分析はほとんどの人は一度はやっているものですが、ここで改めて現在の自分について自己分析をしてみましょう。社会人として働く前の学生のころと社会人として実際に働いている現在では価値観などさまざまなものが変化していることでしょう。
まずは前回の自己分析と同様に今までの自分を振り返ってみてどういったことに強く心を動かされたかをピックアップしたり、どういったことで嫌な思いをしたかを思い返してみましょう。
そして就職活動をし、現在の職場で働いてみてどういった点が働き始める前のイメージと異なっていたのか、そして実際働いてみてどういった部分で不満を感じたのかを箇条書きでも良いので書き出してみましょう。不満点を洗い出すことが出来れば、その不満点を解消してくれるような職場が自分に合った職場だということになります。
自己分析は自分一人でやらなければいけない、というものではありません。時には自分自身のことを客観的に見ることが難しい時もあるでしょう。ですから友人や親など、自分をよく見ている人にも自分のことを分析してもらいましょう。特に社会人として働き始めてから変化した点はないか聞いてみると、自分が現在の職場に勤めてどういった成長をしてきたのかがわかるようになります。
自分の興味ある業界の仕事にチャレンジしてみる
誰しも何か一つくらいはまったくやったことが無いけどチャレンジしてみたい仕事というものがあるものです。もしそういった仕事にチャレンジできるチャンスがあるのであれば、退職後にアルバイトでも良いのでとりあえずチャレンジしてみるというのも自分に合った職場を見つけるための方法の1つと言えます。
実際に働いてみなければ適性は分からない
これ以降も自分に合った職場かどうかを判別する方法を紹介していきますが、冒頭にも書いた通り本当に自分に合った職場や仕事かどうかは実際に仕事をしてみなければ分かりません。外から見ているイメージと、実際に働いてみて感じた印象とでは大きく異なることは多々あるものです。
転職を考えている人はイメージと現実のギャップによって今の会社に不満を感じているわけですから、それについては身をもって体験しているはずです。
正社員でいきなり働くのには大きなリスクを伴う
正社員として働くことが出来れば毎月安定して給料を得ることは確かにできます。しかしながら同時に責任も重くのしかかります。全く経験がない職場にいきなり正社員として働くというのはかなりリスクを伴う行動でもあります。務めていた会社を辞めて転職をするのであれば極力また転職活動をしなければいけないようなリスクは避けたいところです。
ですからいきなり正社員として勤めるよりも、まずは契約社員やアルバイトといった形で新しい仕事にチャレンジしてみる方がリスクはずっと少なくなります。
アルバイトや契約社員は不満を感じればすぐに辞められる
雇っている側からするとあまり喜ばしいことではありませんが、アルバイトや契約社員というのは正社員と比べるとずっと負担が少ない雇用形態です。特にアルバイトの場合は自分のスケジュールを優先して仕事のシフトを組むことが可能ですし、アルバイトも契約社員も実際に働いてみてその仕事が嫌だと感じたら正社員よりもずっと気楽に辞めることができます。
自分にとって良い仕事かどうかというのは人生を大きく左右することの1つなので、最終的に自分に合った仕事が見つけられるよう、お試し期間だという気持ちで興味ある業種や仕事にトライしてみましょう。
チャレンジしてみて自分に合わなければ次の仕事を探そう
新しくチャレンジしてみた仕事場で実際に働き始めて何らかの違和感を感じ、その違和感が耐えられないものであるならば研修期間が終了した時点でその職場に残るかどうかを決めましょう。そもそもまだ会社の内情もよくわかっていない研修期間中にすでに何らかの違和感を感じているということ自体が自分にとってあまり適していない職場だと本能的に感じ取っているといえます。
働き始めてあまり良い印象を持たない職場で長い間働いていても職場のイメージが改善することは極めてまれで、不満が更に募り、よりその職場にいることが苦痛になることがほとんどです。
研修期間がない場合、職場に慣れるまでは続ける
研修期間が設けられていない場合はとりあえずは仕事のやり方や流れを理解して慣れることから始め、同時に一緒に働くスタッフがどんな人かも観察するようにしてください。
そして何らかの違和感を感じ、その職場で働きたくないと感じたら、早々に身を引いて次の職場を探す方が自分のためではなく、その職場のためにもなります。
一番大事なのは色々な仕事を試して自分に合った仕事や職場を見つけること
すぐに辞めると職場からは何らかの苦情を言われるかもしれませんが、一番大事にしなければいけないのは自分にとって働きやすい、やりがいのある職場を見つけることですから気にせずに次の勤め先を探しましょう。
会社の社風から自分に合っているか判別する
仕事内容も自分に合った職場かを大きく左右する要素の1つですが、それ以上に重要視しなければいけないのがその企業の社風です。会社の社風というのは待遇や仕事内容以上に外部からは判別しにくいものですが、いくつかの方法で事前にその会社の社風と自分自身の性格が合っているかどうかをチェックする事ができます。
自己分析は自分に合う社風の会社を見つける物差しにもなる
自分に合った働き方などを見つけるためには自己分析をするのが必要不可欠だと先ほど解説しましたが、自己分析は同時に自分に合った社風の職場かどうかを判断するための物差しにもなります。自分に合った社風かどうかを判断するためには次に紹介するような方法で自己分析をおこないましょう。
今の職場で耐えられたことと耐えられなかったことをピックアップする
今の職場が嫌になったのは自分にとって耐えられなかったことがたくさんあったからにほかなりません。とはいえ誰しも働いていると一度や二度は嫌な思いを経験するものです。ですから現在務めている職場で経験した嫌な事の中から嫌だけど耐えることが出来たものと、耐えられないほど嫌だったものを振り分けるようにしましょう。
嫌だけど耐えられるようなことは自分にとってそれほど精神的ダメージが大きいことではないことが客観的に分かります。
重要なのは耐えられないほど嫌だった経験です。この耐えられないほど嫌だった経験を出来るだけ多く避けることが出来そうな会社が自分に合った職場であるといえます。働きやすい職場だと仕事の内容に不満があったとしても長く働き続けることができるものです。
4つの視点で耐えられたことと耐えられなかったことを分析する
働いていて耐えられたことと耐えられなかったことは「人間関係」「仕事の進め方」「価値観・評価」「雰囲気」という4つの視点で分析してみるとより自分に合った職場を見つけるための物差しになります。例えば仕事自体に関しては特に耐えられないことが無かったとしても、職場の人間関係が悪く、至るところで悪口を聞くことが堪えられないのであれば、それは自分にとってあまり適していない職場だということになります。
すべての項目で満点が付くような職場を見つけることはとても困難なのである程度の妥協は必要ですが、4つの項目に関してまんべんなく満たしている職場を選ぶと働きやすさを実感するでしょう。
求人情報や企業のサイトから社風をチェック
自己分析が終わったら企業の情報を出来るだけ収集し、その企業がどういった社風を持っているか見極めるようにしましょう。求人情報や企業サイトなどをくまなく見ていくとその企業の社風がある程度分かります。
社長のメッセージや出自に注目しよう
その企業のトップである社長の考え方や人柄はその会社の社風を決定づける大きな要素の1つになります。企業サイトなどを確認するとたいてい社長のメッセージが掲載されているのでメッセージをよく読むことでその社長がどういったことを大事にして会社を運営しているのかが分かります。
また同時に社長のプロフィールも確認しておきましょう。例えば出自が営業部門の場合はどちらかと言えば営業部門の方が強い権力を持っている場合が多いです。同様に事務や人事部門から社長に就任していれば事務部門や人事部門が強い権力を握っているでしょう。
社内の部門同士のパワーバランスもその会社の社風を大きく左右するのである程度は把握しておきましょう。
社員の働くモチベーションが何かを探る
求人情報をチェックすると、いくつかの項目を特に注目してもらうように情報が掲載されていることが多いです。特に強調している項目がその企業に新しく勤めようと考えている人に対するアピールポイントだと言えるでしょう。そのアピールポイントは同時に実際に働いている社員のモチベーションになっていることが多いです。
また単純に社員に対しての待遇面をチェックするのも社員のモチベーションを知るための有効な方です。評価型の給与体系になっているのであれば、社員から見ると仕事を頑張れば頑張った分だけ自分の給料に反映するのでモチベーションを高める要因の一つになっているでしょうし、福利厚生が充実していることにモチベーションを感じる社員もいます。
自分がやる気を見いだせる部分と、その会社がアピールしているポイントを比較し、合致しているならば自分に合った企業だといえるでしょう。
なによりもまずは自己分析をしよう
自分に合った職場を見つけるためには、気になっている企業の仕事内容と社風をチェックする必要がありますが、その前に自己分析をして自分自身のやりがいを感じる事や嫌なことについて知っておかなければ客観的な評価はできません。まずはじっくりと自分のことを振り返ってから職場探しをするようにしましょう。