「楽な仕事」ランキング!自分にとって何が楽なのかを知ろう

楽な仕事

仕事をしているとどうしても、辛いときや苦しいときがあるものです。仕事は辛く厳しくて当たり前と思っている人がいる一方で、自分の時間を充実させたい、体力に自信がない、精神的に疲れたくないなど、さまざまな理由で楽な仕事を求める人もたくさんいます。

でも、数ある仕事の中で、楽な仕事っていったいなんだろう?そのような疑問にお答えするお役立ちランキングをご紹介します。

「なにが楽か」は自分自身を知ることからスタート

楽な仕事をするための2つのポイント

楽だと聞いて入社したのにそうではなかった。そのような体験をする人は、楽な仕事の考え方が正しくない場合があります。そこで、楽な仕事を探すときに大切な、2つのポイントについて説明します。

ポイント1.自分にとって「なにが楽か」を考える

楽な仕事を考えるときに、数多くの企業を1つひとつ見てみても意味がありません。同じ会社にもたくさんの職種があり、それぞれの役割を担っています。

そして、その職種ごとで仕事の内容は異なり、楽な部分や辛い部分も違います。

人と会うことが多い、お金や数字の計算をする時間が長い、細心の注意力が求められる。職種によって、必要とされる資質や能力は別々です。そして、自分の適性と合っていない作業をすることは苦痛で、楽ではありません。ですから、楽な仕事をするためには、まず自分にとって「なにが楽か」を理解することが先決です。

ポイント2.配置転換や転勤などがないかを知っておく

まずは自分の適性に合った仕事を任されたとしても、その後に、苦手な部署に配置転換されたり、転勤などを命じられてしまったりしては意味がありません。自身が望む環境が継続的に確保されているかどうかも、楽な仕事を考えるうえでは重要です。

「楽な状況」ランキング

楽な仕事とは、いかに「楽な状況」でいられるかということでもあります。そこで、この「楽な状況」をランキング別に見てみましょう。

1.肉体的に楽

楽な状況として最も多くの人が思い浮かべることが、肉体的に楽であること。重いものを持ったり運んだり、朝早くから夜遅くまで移動したり立ち続けたりなど、そのような状況はどうしても避けられがちです。では肉体的に楽な状況とは、具体的にどのようなイメージなのでしょう。

労働時間が短い

楽な状況のイメージとして最も先に思う浮かぶものに、労働時間や拘束時間が短いことがあげられます。厚生労働省による最新の「若年者雇用実態調査」では、転職を経た若者を対象として行った調査において、離職理由のトップが「労働時間・休日・休暇」でした。このことからも、仕事の楽さと労働時間は大きく関係していることが分かります。

座っていられる

膝や腰に不安があるなどの健康面や、その他の理由で、座ったままの状態でいられることを望む人はとても多くいます。

危なくない

ケガや病気へのリスクが大きい状況に身を置くことは避けたいものです。危険をあえて望む人はいないでしょう。

2.精神的に楽

精神的なストレスを抱えた結果、心身ともに疲れがたまってしまい、場合によっては休職や退職に追い込まれるということがあります。離職理由が「精神的な苦痛」や「ストレス」によるというケースが急増しています。そこで、精神的に楽な状況について見てみましょう。

自分のやりたいことをやれている

自分がやりたいと思う仕事、希望どおりの仕事ができている状況では、辛さや苦労を感じないもの。やりたいことをやれている、それが最も精神的に楽な状況だと言えます。

他人と関わらない

人間関係に最もストレスを感じる、という人は少なくありません。それは顧客だけではなく、上司や同僚といった社内の人間関係も含めてのもので、他人との接点のない状況が楽だと感じる人は多いのです。

プレッシャーがない

仕事をしていると、ノルマや結果を求められことが多く、それが精神的に苦しい原因になることもあります。そのようなプレッシャーを感じることなく、精神的に楽な状況でいたいと願う人の数も増えています。

ペースを乱されない

仕事をする上で、そのペースは人それぞれです。午前中の方が仕事がはかどる人もいれば、午後にならないとやる気が出ないという人もいます。また、同時にいくつかの仕事をする方がかえって効率があがるという人もいれば、1つずつ進めていきたいと思う人など、取り組み方はさまざまです。自分のペースを守れる状況であると、それだけ楽になります。

3.頭を使わなくて楽

独創性やアイデアを求められ、知恵を絞らなければならないことも、人によってはとても苦痛です。そのような人には、やるべきことを淡々とこなしていればいいという状況が楽だと感じるでしょう。

マニュアルがしっかりしている

作業開始から終了まで、やるべきことがマニュアルに詰まっていると、余計なことを考える必要がないという意味で、楽な状況だと言えるでしょう。

新しいことをしなくていい

右からきたものに、なにかを加えて、左に流す。1つのことを淡々と繰り返すことだけを求められるような仕事も、楽な状況ととらえることができます。

4.生活環境的に楽

人は、仕事だけではなく、家庭での役割を持っていたり、趣味を大切にしながら過ごしています。仕事は大切なものですが、生活環境の一部だとも言えます。生活環境に負担がかからない状況を望む人もいます。

残業や出張がない

子育て、介護、趣味など理由はさまざまですが、決まった時間内だけで仕事をしたいと考えている人にとって、急な残業や出張は大きな負担です。

自宅からの距離が近い

通勤時間や通勤距離をとにかく短くしたい。そう思う人にとっては、自宅のすぐそばに職場があるという状況こそが大切です。

決定!「楽な仕事」ランキングベスト7!

それではいよいよ、楽な仕事とその理由をランキング別に紹介します。

地方公務員

「楽な仕事」のイメージの王様と言えば、地方公務員でしょう。堂々の第1位です。いわゆる団塊の世代の離脱で、第2新卒や中途採用枠が大幅に広がっているので、十分に転職の対象としても考えられます。

安定している

勤め先がつぶれたりすることなく、リストラもないのが公務員の世界です。安定こそ「楽」という考えは根強く定着しています。

プレッシャーがない

成果主義などほとんどない公務員は、ノルマや成績などというプレッシャーとは無縁です。

好待遇

お給料が少ないと思われがちの地方公務員ですが、実はそうでもありません。基本給は低くても、各種の手当てなどあまり知られていない支給分もあり、思いのほか好待遇です。

団体職員

公務員ではありませんが、営利活動を行う一般企業の社員とも異なるのが、この団体職員です。聞きなれない人もいるかもしれませんが、独立行政法人、各地の農協や商工会議所、財団法人・社団法人の職員などがこれにあたります。

成果を求められない

競合相手がおらず、営利を目的としていない場合が多いので、成果や実績を具体的に求められることもあまりありません。

好待遇

「準公務員」「みなし公務員」と呼ばれる団体職員は、その名の通り公務員と同様の安定や待遇が魅力です。

事務

どの業種にもある職種の代表格が、事務です。一口に事務と言ってもその内容はいろいろですが、組織において必ず必要な仕事なので、難易度の低い事務を見つけることが比較的簡単です。

肉体的に楽

デスクワークがほとんどなので、体力的にはとても有利な仕事です。

時間通りに働ける

仕事量が一定の会社であれば事務作業も毎日変わらないので、残業や休日出勤などがない職場を選びやすいです。

工場勤務

ラインの中で梱包、組み立て、仕分けなどを流れ作業の中で行ったり、モノのピッキング作業などをすることが、工場勤務の主な仕事です。

人間関係を気にしなくていい

1人ひとりが与えられた業務をこなしていくことが中心の工場勤務では、たくさんの人と関わって仕事をする煩わしさからは解放され、人と接することが苦手な人には楽な仕事です。

淡々と作業していられる

他人との連携よりも、毎日同じ作業を淡々と繰り返す仕事が主なので、集中して取り組みたい人には楽な面が多いです。

ルート営業

営業は、一般の営業とルート営業に分けることができます。ルート営業は、決まった顧客や個人宅に商品やサービスを定期的に届ける仕事です。

成績を求められない

一般の営業と違い、売り上げや新規客の増など、成績を求められないので、重圧を受けずに仕事ができます。

自分のペースで仕事ができる

組み立てたルートを回る仕事なので、自分のペースを守って仕事ができます。

研究職

医療や化学、食品メーカーなどで研究開発を行う仕事です。

得意な分野で専門知識を生かせる

得意なことや好きなことができる環境は、その人にとって苦労を感じさせません。そのような意味では、研究職は楽な仕事ではないでしょうか。

目標や目的が明確

誰のために、何をするのか。研究の目的はとてもはっきりしています。ゴールが明確な分、仕事も楽だと言えます。

社内SE/エンジニア

ITや電気・機械の技術者として保守や点検、開発を行います。中でも社内SEは、受注先にたいしてではなく、社内のシステムやインフラにおいて業務を行います。

顧客との関りがない

あくまでも社内における業務がメインなので、納期や品質への厳しいオーダーに悩まされることがありません。

得意な分野で仕事ができる

技術者であり専門家として得意な分野を生かして仕事ができます。

ショップ定員/販売スタッフ

ショップや販売ブースなどで、特定の商品をエンドユーザーに販売する仕事です。

待ちの姿勢で仕事ができる

新規顧客を獲得するための営業や訪問販売と違い、そろえた商品を決まった場所で販売するため、訪れたお客さんに対応すればいい点が楽だと言えます。

どう売るかだけを考えればよい

店舗の経営者は別として、ショップ店員はあくまでも「売る」ことに特化した仕事です。ですので、商品開発や経理など面倒な仕事にはタッチしなくてもいい面は楽です。

講師/インストラクター

培った技術や養った専門性をもとに、ノウハウや技術などを教え、提供する仕事です。

好きなことを仕事にできる

そもそも自分に興味や関心があったことを教える仕事なので、好きなフィールドで趣味や経験を生かしながら仕事ができます。

エンドユーザーより立場が上

ユーザーは、教えてもらいたい人や習いたい人であるので、仕事をする側がいわば上の立場でいられるので、精神的に楽な面があります。

「楽」の意味は人それぞれ。今を見つめ直すことで楽な仕事とはなにかを考える

楽な仕事について、ランキング形式で見てみました。「楽」とはどういうことか。その意味と答えは人それぞれ異なります。楽をしたいという気持ちの裏には、多くの場合、現状にたいする不満があります。

しかし、その不満の解消のしかたは、1つではありません。

例えば「あいつと同じだけ働いているのに給料が安い」という不満があります。その人が楽になるには、同じように忙しくても給料の高い会社に移れば気もちが楽になるかもしれませんし、給料は同じでいいから働く時間を少なくしたいと考えれば体力的に楽になれるでしょう。

不満を自覚し、楽を求めることは、決していけないことではありません。今の自分を見つめなおし、将来の生活を考えるという前向きな行為でもあるからです。自分にとって「楽」であるとはどういうことかをしっかり考えて、「楽な仕事」を見つけてください。