役に立たない転職サイトやエージェントの特徴とは?

役に立たない転職サイトやエージェント

働いてお金を得るというのは苦労を伴うものです。企業に勤めていると嫌なことが重なったり仕事にやりがいを感じなかったりして転職をしたいという気持ちに誰もが一度や二度はなるものです。

転職を視野に入れたときに必ずお世話になるのが転職サイトや転職エージェントではないでしょうか。

ところが使っていて転職サイトや転職エージェントが役に立たないと感じるときもあったりします。どういった時にそういう気持ちになりやすいのでしょうか。

転職サイトは便利な面もあれば不便な面もある

転職サイトや転職エージェントは自分が次に就職したいと思う企業を探すためにはとても便利なツールなので最大限に活用しておいた方がよいのですが、使い方を間違っていたり思うようにいかなかったりすると役に立たないという気持ちになるものです。以下のような場合に特に転職サイトや転職エージェントが役に立たないと感じやすいです。

転職サイトは自分で企業を探すシステムになっている

転職サイトはサイト内に掲載されている求人広告をチェックして気になった企業に対して自分から書類選考に必要な用紙を提出したりして転職活動をする、自主的に転職をするために利用するサイトです。

転職サイトではどういったときに役に立たないという気持ちになりやすいのでしょうか。

気になる求人が見つからない

転職サイトを利用するときは勤務先や職種など、さまざまな条件を設定して企業を検索することになりますが、検索してもなかなか自分が希望する企業が見つからない場合に転職サイトが役に立たないと感じやすいです。

スカウトメールが全く届かない

転職サイトにはスカウトメールという機能が備わっていることも多いです。これはあらかじめ設定している条件や、プロフィールに合致している企業をサイト側が紹介してくれるという機能です。

スカウトメールで紹介された企業はこちらに興味を持っていることが多いため、面接を必ず受けることができると言われています。そんなスカウトメールが一切届かないときにも転職サイトが役に立たないという気持ちになるのではないでしょうか。

書類選考が全然通らない

一般的に企業に就職を希望する場合は履歴書などを企業に送付し、書類選考に合格して初めて採用試験を受ける資格を得ることができます。そのためいくら履歴書などを企業に送っても書類選考にすら通らない場合、役に立たないと思ってしまうでしょう。

特に有名な転職サイトには優秀な企業が求人を出していることから登録している人の質が高く、倍率も高いと言われているので選考に通らないときはいくら送っても通らないという場合が多いです。

情報が多すぎて処理しきれない

情報は多ければ多いに越したことが無いものですが、逆に情報が多すぎると使いづらいと感じる人も中には居たりします。情報が多いサイトというのは確かに便利ではありますが、自分にとって役に立ち情報と不要な情報を振り分けるための時間が必要となるので便利なようでいてかえって不便になっていたりすることもあります。

転職エージェントはエージェント側が企業を紹介する

転職エージェントは転職サイトとは企業の見つけ方が異なります。転職エージェントに登録をすると、登録する際に指定した条件に合致するような企業を担当者が探し、こちらに紹介してくれます。

つまり転職サイトのように自分で企業を探す必要がなく、向こうから紹介してくれるというのが転職エージェント最大のメリットです。そんな転職エージェントを利用していて役に立たないと感じる瞬間にはどのようなものがあるのでしょうか。

自分に合った企業を紹介してくれない

転職エージェントは登録すれば自分で企業を探さなくていいというのが最大のメリットでもありますが、担当者が自分がいいなと感じているような企業ではないところばかり職愛してくると登録している意味があったのかという気持ちになるでしょう。

転職を無理強いしてくる

転職エージェントは企業に対して転職希望者を紹介し、実際に転職をしてその企業に一定期間以上働き続けた時点で報酬を得る仕組みとなっています。ですから多くの報酬を得るためにはたくさんの転職者を作る必要があります。担当者の中にはこちらの意向を無視して転職することを無理強いしてくる人がいるのも事実です。

あまりにも転職を無理強いしてくるようであれば、その転職エージェント自体が利益優先の企業である可能性が高いです。

エージェントの態度が悪い

エージェントも人間なので実際に接してみると相性の良し悪しはあります。それでも本来ならば転職が上手くいくように励ましてくれたりいろいろとアドバイスを得たりするものです。ところが嫌なことばかり言ってきたり、上から目線で話してきたり、こちらの意見を全部否定して自分の考えを押し付けてくるようなエージェントだったら、転職エージェントが役に立たないと感じるのも無理はないでしょう。

約束を守ってくれない

事前に決めておいた予定は必ず守るのが最低限のマナーです。一度や二度約束したことを忘れるくらいならばまだ我慢できますが、毎回のようにこちらが質問したことに対する回答をしてくれなかったり、あらかじめ決めた約束事を守ってもらえないと転職エージェントに対する信頼度は大きく低下するでしょう。

エージェントの質が全体的に悪い

転職エージェントが役に立つか経たないかは、その性質上担当者との相性や担当者の質によって大きく左右されることは否めません。ですから担当者が新卒で入社1年目や2年目の人だった場合は自分自身が転職をいた経験が全くないため役に立つアドバイスがほとんどもらえないこともあって役に立たないと感じる事が多いでしょう。

また紹介する企業ともあまり関係が構築出来ていないので交渉も上手くいかないことが多いです。一方、中途採用転職エージェントとしての経験が浅い人もエージェントとしてのノウハウをあまり理解できていないことから役に立たない場合が多くなります。

役に立たないと感じる時の対処法

もしも転職サイトや転職エージェントが役に立たないと感じたときにはいくつかの方法を使って改善することが可能です。本来は転職サイトや転職エージェントは間違いなく転職するときに役に立つツールなので、あきらめずに対処法を試してみてください。

別の転職サイトや転職エージェントに登録してみる

転職サイトや転職エージェントはネット上にたくさん存在します。どれもみな同じというわけではなく、ライバルに負けないためにそれぞれ独自の工夫を凝らしています。役に立たないと感じるのはサイトと自分自身の相性が悪いという可能性もあります。

転職サイトや転職エージェントの中には1つの職種に特化しているようなものもあったりします。いろいろな転職サイトや転職エージェントに登録してみましょう。

プロフィールはしっかり記載しておく

なかなか希望の企業を紹介してもらえなかったり見つからなかったりするとサイト側のせいについついしてしまいがちですが、その前に自分のプロフィールをよく見てみましょう。転職サイトや転職エージェントはプロフィールからその人に合った企業をスカウトしたり紹介したりするのでプロフィールに情報が不足していると自分の希望する企業をなかなか紹介してもらえなくなる可能性が高くなります。

転職エージェントの場合は担当者を変えてもらう

転職エージェントに登録していて、担当してもらっているエージェントとの話が全然噛み合わないと感じているのであれば、担当者を変えてもらうようにするのが転職エージェントにおいては一番手っ取り早い対処法でしょう。担当者を変えたことによって強い信頼関係が生まれれば有益な情報やアドバイスが必ずもらえます。

条件破壊応募をしたいときはサイトを利用しない方がいい

年齢や学歴、職務経験などを無視して企業に応募することを条件破壊応募といいます。条件破壊応募は、どうしてもその企業で働きたいと思った時や、自分自身を売り込みたい時などに利用することが多いです。この条件破壊応募と転職サイトや転職エージェントとの相性はよくありません。

なぜなら、転職サイトのスカウト機能は、登録者のプロフィールと企業側が提示している条件が合致した場合にのみ紹介のメールが入る機能になっていますし、転職エージェントも同様に登録者が登録時に設定したプロフィールや希望条件を元にして企業を紹介しています。ですから、そもそも条件に合わない企業は候補にすら上がらない仕組みとなっているのです。

条件破壊応募によって企業に就職したいと考えている人にとっては転職サイトや転職エージェントの仕組み自体が大きなデメリットになってしまいます。条件破壊応募によって企業に就職したいのであれば、転職サイトや転職エージェントを利用するのではなく、直接企業のホームページをチェックし、中途採用の募集があった時などを狙ってエントリーしてみましょう。

転職サイトなどに広告を出せない企業を狙っているとき

メジャーな転職サイトに広告を出したり、転職エージェントに転職希望者を斡旋してもらうためにはある程度の費用が掛かります。ですから会社を立ち上げたばかりのベンチャー企業や中小の少数精鋭の企業にはそういった広告費を出せない企業が多々あります。

そういった企業に転職してみたいと思っているのであれば、転職サイトを利用してもなかなか見つからないですし、転職エージェントもその企業の情報すら入手していないため紹介してもらえるチャンスがなかなかないでしょう。

先ほどの条件破壊応募と同様になりますが、転職サイトなどを利用せずに企業のホームページから直接エントリーしたり、SNSなどに就職を希望していることが分かるようなメッセージを送ってみましょう。

どれだけ小さな企業であっても何らかのSNSは広告用の媒体だったり、新たに人材を採用するためのツールとして利用しているものです。自分が気になる企業名でアカウントを検索し、見つかったらとりあえずフォローしておくとよいでしょう。

時には利用しない方がいい時もある

転職サイトや転職エージェントはとても便利なものですが、サイトによっては自分と合わない場合もあり、そういったときは役に立たないと感じるでしょう。役に立たないと感じたら、利用するのを辞めるのではなく別のサイトを利用することを検討しましょう。また転職の方法によってはサイトのシステムが障害となって思い通りの転職が出来ないこともあります。